お客様より寄せられるご質問をもとに「お墓について」「お墓選びの参考について」お答え致します。これ以外にご質問・ご相談などある場合は、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせ下さい。
お墓の購入について
- お墓はいつ建てるべき?
- 寿陵とは?
- 改葬とは?
- 永代使用料とは?
- 指定石材店とは?
- お墓を建てるときの費用は?
- ローンはできるの?
- お墓は誰でも持つことができるの?
- お墓にはどのような種類があるの?
- 自分にぴったりのお墓を選びたい。
お墓のメンテナンスについて
お墓選びの参考として
お墓の改葬について
無縁墓にしないための努力
お墓の購入について
お墓はいつ建てるべき?
お墓を建てる時期は皆様それぞれです。お墓を建てようと思ったときが良いのでないでしょうか。
ご遺骨がある場合は、49日法要や新盆や1周忌までにお建てする方が多く、寿陵の場合には、お彼岸、 お盆などの節目に合わせて、お建てする方が多いようです。
寿陵とは?
生前にお墓を建てることを「寿陵」といいます。お墓は、必ずしも死後に建てるとは限りません。
そもそも「寿陵」とは“縁起のよいもの”とされており、仏教の伝来によってインドから秦の時代、中国に伝わったと「後漢書」に記述されております。
日本には奈良時代に伝わり、聖徳太子は自ら寿陵を建てています。
近年では、“縁起がよいもの”というよりも、ご家族やご自身が気に入ったお墓を建てることが出来る、子供達に負担を掛けないようにとの配慮から「寿陵」が一般的になってきました。
又、お墓は生前に買っておいても相続税の課税対象になります。お墓一式でだいたい300万円程度が目安といわれていますので、相続税がかかりそうな方は生前に買っておくと節税になります。
改葬とは?
改葬とは、現にご遺骨を納めているお墓から、別のお墓にご遺骨を納めることをいいます。
“遠方のお墓になかなかお参りに行けない”との理由が多いようですが、お墓をご自宅に近くに移され、 ご先祖さまのご供養を行う方が増えております。
改葬するにはどうすれば良いかなど、まずは、お気軽に弊社にお問い合わせ下さい。
永代使用料とは?
お墓を建てる土地を買う費用ではなく、お墓を建てる土地を永代にわたり使用する権利にかかる費用のことをいいます。 そのため、墓所の名義を承継(その墓地の規則によりますが、どなたでも承継できる訳ではありません。)し続けることにより、土地の使用権は代々にわたり、受け継がれていきます。
しかしながら、承継が途絶えた、お墓を返還した場合は、永代使用権は消滅し、その使用権は墓地の管理者に帰属します。
指定石材店とは?
どの霊園等にも必ずしもある訳でありませんが、多くの霊園等で指定石材店なるものがございます。 では、なぜ指定石材店があるのか?
お墓とは、単に一時的な取引で終わるものではなく、霊園等の運営・管理と一体となって長期的な保守・管理を求められるという特殊性・永続性が考慮されているからです。
逆に、指定石材店などが存在していない霊園等では、建墓工事をした石材店が分からず、ご納骨や追加彫刻を依頼するのが大変だった、霊園等の環境設備に被害が出たという事例もあり、お客様が迷惑を被ることも。
弊社が指定石材店となる各霊園等では、故人を偲ぶお墓にいつでも気持ち良く墓参して頂ける環境づくり、また、お墓を建てた後のアフターケア(ご納骨やご法要、戒名等の追加彫刻、石造物の補修など)を安心して任せられる石材店であることを第一に、皆様の信頼にお応えできるよう心がけております。
お墓を建てるときの費用は?
お墓を建てるには、(1)永代使用料(永代にわたり墓所として使用できる権利にかかる費用)+(2)建墓工事費用(石碑や外柵など)+(3)管理料(墓地の共有部分を維持管理するために必要な費用に使用されます)の3つが一般的に掛る費用となります。
(1)永代使用料と(3)管理料については、各霊園等で定められており、広告等で確認できると思います。
そして、(2)建墓工事費用は、墓所の大きさや使用する石材、また加工方法等の違いにより異なりますが、ご希望する霊園等の広告や指定石材店のホームページ等に費用を掲載している場合もございます。
ローンはできるの?
弊社で取り扱う建墓ローンは、建墓工事費用のみならず永代使用料も含めた総額をローンにてご利用頂け、お申込時の年齢が満20歳以上満70歳以下(完済時満75歳以下)で最長10年(120回払い)となります。
また、団体信用生命保険付きローン(ローン返済期間中でお支払い事由(死亡や所定の高度障害状態)に該当された場合に、その時点の債務残高に応じて支払われる保険金をローン債務の弁済に充当する仕組みの保険)となっております。
お墓は、誰でも持つことができるの?
原則として、誰でもお墓を持つことができます。 家のお墓(代々の墓)があると、自分のお墓を持てないという制限や、長男であるとか子供が居るといった家族構成による規制はありません。 実際には「手元に遺骨がある」「承継者がいる」など、お墓の管理者によって条件が定められていますが、「一代限り」「おひとり様」も購入できるお墓は増えてきています。
お墓にはどのような種類がありますか?
お墓には、「寺院墓地」「公営墓地」「霊園」の3つの種類があり、それぞれ管理者(貸主)が異なります。
それぞれの特徴として
- 寺院墓地…お寺が管理するお墓。原則、そのお寺の檀家となること。又は、承継者がいることが前提。
- 公営墓地…地方自治体が管理する宗教を問わないお墓。 その自治体に一定期間居住しているなど、資格制限がある。
- 霊園…公営法人や宗教法人が管理する宗教を問わないお墓。 仏教・神教・キリスト教・無宗教などいずれの人も利用できる。
寺院墓地では手厚い供養が受けられるため、地方での人気は根強く、利用者も多いです。 ただ、最近では宗教の制限がなく、自由度が高い公営墓地や霊園も人気です。特に公営墓地は価格(使用料)が安いため、競争率が高いところが多いようです。
自分にぴったりのお墓を選びたい
下記チャートで診断できます。参考になさってください。 ※画像をクリックすると拡大します。
お墓のメンテナンスについて
お墓のリフォームは必要ですか?
お墓も住宅と同様に、長年の風雨や熱等の経年劣化により、リフォームが必要となる場合がございます。 全てのお墓でありませんが、建墓後、数十年経ったお墓(大谷石製のものや白河石製のものなど)は、石材の表面がはく離をした状態や欠けやヒビが生じている場合は、リフォームをお勧め致します。
また、“墓参の際の掃除(草取り)が大変”とのお客様から依頼が多く、その際は草止めコンクリート張り工事をお勧め致します。
その他、お墓に関するメンテナンスについてもお気軽にお問い合わせ下さい。
お墓の地震対策(免震施工)はあるの?
弊社は、世界遺産登録「元興寺」(奈良県)の春日灯篭や世界文化遺産登録「比叡山延暦寺」の石灯篭8基などの重要文化財や数多くの施工実績(平成24年8月6日現在、88,399基)のある株式会社安震の正規加盟店としてお墓の地震対策をご提案します。
大切なご先祖様のお墓に大掛かりな加工を施すのは、安らかなお眠りを害するのでは?というご家族の懸念に配慮し、従来のように墓石に芯棒を入れるなどの加工をせずに免震施工を行います。
初めて建てるお墓、既に建っているお墓やさまざま石造物のいずれにも免震施工を行うことが出来ます。 *費用については、お墓の形状や状況を確認の上、お見積りをさせて頂きます。
お墓選びの参考として
(1)お墓を購入する際のポイント
お墓選びをする際に決めてとなったポイントとして、1位は交通/アクセスの良さです。
以下、2位は価格・予算、3位は維持・管理費との調査結果(注)があります。
1位は、歳をとってからもお墓参りができることから駅近物件を選ぶ方や、親戚の方が苦労せずにお参りができるようにと配慮される方もいらっしゃいます。
2位は、必ず直面する問題ですが、むやみに「安ければよい」という方はごく少数で、「納得のいく買い物になっているかどうか」を考慮されています。
3位は、年々少子化傾向にあり、子供や孫に負担をかけたくないと考える方も多くなってきております。東京都「平成17年第4回インターネット都政モニターアンケート結果 東京都の霊園」より
(2)お墓の面積
関東では、1m²未満(26.7%)
1~2m²未満(53.5%)
2~3m²未満(2.0%)
3~4m²未満(11.8%)
4~5m²未満(3.0%)
5m²以上(3.0%)
との調査結果(※)があります。
都市部と地方とでの調査結果に差がありますが、関東では80%以上の方が2m²未満のお墓を選び、小さいお墓が人気の傾向にあることが分かります。※「お墓の消費者 全国実態調査」 調査日:2011年7月1日 株式会社鎌倉新書調べ
(3)墓石の金額
関東では、100万円未満(25.6%)
100~200万円未満(52.3%)
200~300万円未満(12.8%)
300~400万円未満(7.0%)
400万円以上(2.3%)
との調査結果(※)があります。
墓石の大きさが不明ですが、3/4を超える方が200万円未満の墓石をお求めになっていることが分かります。※「お墓の消費者 全国実態調査」 調査日:2011年7月1日 株式会社鎌倉新書調べ
お墓の改葬について
お墓の改葬とは?
改葬にはどのような種類がありますか?
主に下記の4種類があります。
(1)墓石と遺骨(骨壺)を一緒に改葬。
(2)先祖代々の遺骨(骨壺)をすべて改葬。
(3)先祖代々の遺骨(骨壺)のうちの一部の遺骨(骨壺)を改葬。
(4)分骨(ある骨壺から遺骨の一部を改葬)現在では、先祖代々の遺骨(骨壺)をすべて改葬する方が多いようです。
改葬は、どのくらい行われているの?
統計によると、年間の全国の改葬の届け出件数は直近5年は7万件から8万件で推移しています。
10年間でみると、総じて増加傾向にあります。
改葬の手続きはどのようにしたら良いの?
法律に基づいた事務手続きが必要です。 「改葬」を隠れ蓑に事件性のある遺骨が納骨されてしまうような事態を避けるためです。 石材業者による手続きの代行も行われているので、専門業者に依頼するのも一つの手です。 実際に手続きをしてみると、書類のやりとりよりも改葬に理解を示してくれない親族や現在の寺の住職との調整などに手間取ることも少なくないようです。
改葬にはどれくらいの費用が掛かるか教えて?
平均すると下記金額がかかります。
・移転先…231万円
・移転元…32万円
・その他…20万円
・合計…283万円移転元の墓の規模・形態、移転先の墓の規模・形態によって異なります。 手続きも自分でする場合と、業者に代行依頼する場合でも違ってきます。 主な費用の項目としては、移転元の墓に関する費用から「撤去費」「閉眼のお布施」「運搬費」、移転先の費用では「墓石代」「墓工事代」「墓所使用料」「開眼のお布施」、その他では「交通費」「事務手数料」などの諸雑費がかかります。
※移転元・移転先・管理者によってかからない項目もあります。
※メモリアルアート大野屋「お墓の引越し(改葬)」に関するアンケート調査報告(2008年)
無縁墓にしないための対策について
無縁墓とは?
なぜ無縁墓が発生してしまうですか?
大きな要因のひとつに日本人の転居の活発さがあります。 墓のそばで生涯を過ごす人は意外と少ないのです。 さらに、子供がいない人の増加も無縁墓を増加させる要因となっています。 団塊の世代など熟年・高齢層は兄弟姉妹が多く長男以外は自分たちで新たに墓を建てる人も多いのですが 供養の担い手である子供の数は減る一方です。 子供がいない人がせっかく建てたお墓も、将来無縁墓になる可能性が非常に高いのです。
無縁墓はどのくらいあるの?
無縁墓がいくつあるかを示す統計はありません。 エリアや霊園によって「1~5%」「1割」という霊園から「5割」近くもあるという報告もあります。 霊園によっては5年以上管理料が滞納されている墓地に対して戸籍情報をたどるなどして使用者や縁故者を探し出し、 見つからなかった墓地に対して使用許可を取り消し、再整備するなどしています。遺骨は合葬して供養しているようです。
今後の承継者について
子供がいたとしても少子化で、一人っ子同士の結婚が珍しくない時代。 自分の親の墓と配偶者の親の墓を管理していかなくてはなりません。 それぞれの墓が住んでいる場所と離れている場合は、墓参りの負担は大きく、墓が荒れていく可能性が高いです。 更に世代が下がり、一人っ子家系同士の孫が世帯を持ったとしたら、祖父母の代まで4基の墓を承継しなければなりません。 お墓を購入する際は、自分が亡くなった後のことも念頭におく必要があります。
今後の承継者について
子供がいたとしても少子化で、一人っ子同士の結婚が珍しくない時代。 自分の親の墓と配偶者の親の墓を管理していかなくてはなりません。 それぞれの墓が住んでいる場所と離れている場合は、墓参りの負担は大きく、墓が荒れていく可能性が高いです。 更に世代が下がり、一人っ子家系同士の孫が世帯を持ったとしたら、祖父母の代まで4基の墓を承継しなければなりません。 お墓を購入する際は、自分が亡くなった後のことも念頭におく必要があります。
無縁墓にしないための対策を教えて?
主な対策としては、2つあります。 まず1つは、お墓を供養しやすい場所に移動させる「改葬」です。 2つ目は、永代にわたってお寺が供養してくれる、「永代供養墓」にするという対策があります。
承継者がいない場合、どのようなお墓を選んだら良い?
少子化が進む最今、承継する子供がいないことも珍しくなくなりました。 そこで、急激に需要が伸びているのが樹木葬、納骨堂などの「新しいお墓」です。 従来のお墓と異なるのは、承継者が不要で他人のお墓との区画が緩いという制度面のメリットと比較的安価え自分らしいデザインが選べ、使い勝手が良いということです。 また、海など骨を散く「散骨」というスタイル年々増えています。 ただ、散骨場所への墓参りが困難なことが多いことから法要や供養のために一部の遺骨を専用の瓶に入れたり、 加工して手元に置く「手元供養」と散骨を併せて行うことが多いようです。 これらの新しいお墓は費用の安さも大きな魅力です。
お墓は一生に一度の買い物と言っても良いと思います。全てで満点の霊園がご自宅近くにあれば良いのですが、なかなかうまくいかないときは、総合的にご検討頂き、まずは、気になった霊園を実際にご見学されることをお勧め致します。